ここ10年で動画制作の世界は激変しました。
一眼レフカメラに動画機能が搭載され、綺麗でボケ感のある動画が撮影できるようになりました。
またスマートフォンでも4K動画撮影が可能になり、DJI Osmoなどの動画安定装置(Gimbal)が登場・普及したおかげで、誰でも手軽に素晴らしいクオリティの動画撮影ができる時代になりました。
手軽にハイクオリティな動画を撮影できるようになりましたが、一番大切なので企画・構成・演出!
何を伝えたいか、何にフォーカスするか、どんな感動を視聴者に提供したいかが最も大切です。
今回は、手元にあるiphoneに動画安定装置(Gimbal)を使い、一部ミラーレス一眼カメラ SONY α7sを使った動画を紹介します。
撮影地はニュージーランド!
撮影は2015年の11月。撮影地はニュージーランド。南半球で日本とは季節が正反対。
世界の中でももっとも自然豊かな国の一つとして知られ、ロード・オブ・ザ・リングなどのロケ地としても有名です。そんなニュージーランドで『ロードトリップ×トレイルランニング』というテーマで遊びに行ってきた時に撮影した映像を1分にまとめてみます。
一緒に旅行をしたメンバーは、プロトレイルランナー石川弘樹さんと仲間たちの合計4人。ドライブ、トレイルラン、食事に観光。楽しい旅行を記録に残すというシチュエーションはよくある事だと思います。
さて、今回の内容をまとめます。
- 旅と遊びの楽しさを記録する
- 海外旅行なので少ない撮影道具で撮る(プロ機材を使わない)
- 手持ちでの移動やクローズアップなど、撮影は映像効果を意識する
- 誰にでも手軽に見せられる長さ、1分程度にまとめる
- 旅と撮影をとにかく楽しむ
撮影機材
- SONY α7s + Canon EF24-105 F4レンズ
- iPhone6
- スマートフォン用ジンバル(動画安定装置)
撮影時はまだDJI Osmoも未発売。中国製のジンバルを購入し、iphone6を取り付けてHDで撮影。α7sもまだ初期のものです。
今ならDJI Osmo mobile、iphoneXによる4K撮影、最新のソニーαシリーズでの4K+HDスロー撮影で、もっと手軽に素晴らしい画が撮れます。
α7sは一部軽量三脚を利用していますが基本は手持ち撮影です。
旅にはできるだけ軽量の三脚がおすすめです。
安定した撮影がしたい場合はカーボンの軽量三脚マンフロット755CX3などをおすすめ。サイズが少し大きいのですが旅行に持っていけるギリギリサイズです。
もっと軽量でカバンに入るモノでは、Befreeビデオ三脚キットもおすすめです。トレードオフとしては、少し安定感に欠けます。
撮影方法
今回はスライダーを持っていないので、a7sは手持ちでカメラをしっかり持ち体を左右にスライドすることで、カメラスライダーを使ったかのような動きを多く使いました。
コツはあまり腕を動かさずにカメラを胸の位置でしっかりと持ち、足を開いて四股立ちし、腰を左右にスライドさせることでブレを抑えられます。それでも細かなブレが発生しますので、編集時にエフェクトでブレを除去しています。
利用したアプリケーションはAdobe Premiere CC。アプリ標準のエフェクト「ワープスタビライザー」がとても優秀です。
Osmoなどを使ってiphoneで撮影する場合は、簡単にスライダー効果を表現できます。
編集はBGMに合わせてテンポよく!
動画制作はBGMがとても大切です。
BGMで楽しい雰囲気に仕上げたり、逆にシリアスや寂しい雰囲気にすることもできます。Premium Beat [https://www.premiumbeat.com/]などでお気に入りを探して購入してもよいですし、動画制作を趣味や仕事にしている人はサブスクリプション型のサービスを使うと良いかもしれません。
サブスクリプション型でおすすめは、Art List [https://artlist.io/]
1年か199USDで使い放題です。定期的に動画制作する人には超オススメ。
BGMが決まったら、全体の構成や映像の展開を考えいます。大まかには起承結くらいを考えると良いでしょう。
今回はダイジェスト映像ということで、あまり展開を考えずBGMに合わせて色々な画を盛り込みます。
次に音楽のテンポやタイミングに合わせて、カット編集をします。
動画制作に慣れてくると、BGMを選ぶ前にテンションを上げたい部分、使いたいカットなどをイメージできるようになります。そうなると、BGMをイメージに合わせて探すことができます。
完成動画
このように、大がかかりな機材を使わず手軽な道具で、インパクトある映像が作れます。
スマートフォンだけでも十分素晴らしい動画が作れれますので、是非試してみてください。
今回は『旅×トレイルランニング』とスポーツの要素が強い動画でしたので、テンポよく仕上げました。
またの機会に、旅の雰囲気を伝える動画制作方法も書いてみたいと思います。